うそつきペン
イジメ
隆二と春子の2人がイジられるようになるのに、時間はかからなかった。


正直、隆二が春子と一緒になってイジられるのは見ていて辛かった。


けれどそんなことを言えば周りがしらけてしまうのは目に見えている。


あたしはみんなに合わせて隆二と春子を指さし、そして笑った。


これがいつもあたしがされていたことなんだと思うと、余計に胸糞が悪くなってくる。


みんなあたし1人をこうして集中的に攻撃していたんだ。


偽善者の顔をつけて、本当はこんなに風に見下していたんだ。


そう考えてみると、隆二をイジることも当たり前のように感じられてくる。


あたしは悪くない。


あたしは被害者だったんだから、やり返して当然だ。


そんな気持ちが勝って行ったのだった。
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