この22年間、私は誰よりも頑張ってきた。
そう、私は頑張ったのだ。


派手な身なりに興味もなければ、
無駄に煩い音楽にも全く関心はない。

ぺちゃくちゃと口を開けば自慢大会になる
形だけの友達なんてモノも、皆無だ。


今までずっと、勉強一筋で生きてきた。
それは良い大学に入る為、良い就職に就く為。

脇目も振らずに誰よりも努力した。
そのための犠牲も惜しまなかった。


そして、その夢がようやく叶ったと思った。
そう、思っていたのに。


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「悠里ちゃん、ほらほら~もっと気楽に!」

「いい加減にしてください(クソ)副編集長」


◇奥迫 航《Wataru Okusako》(29)
↑↓
◇島田 悠里《Yuri Shimada》(22)


「怒ったら早く老けちゃうよ?」

「お前の所為だろうが(地獄に落ちろ)」


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私は今、人生初めて路頭に迷っている。
その優しい瞳に、口調に、笑顔に。


((けれどそれらは全部、
私に向けられているモノではなかった))


2019.01.22~

あらすじ

良い就職先に就く為に、血の滲むような努力をしてきた悠里。大手企業に就職出来たと喜んでいたのも束の間、そこにはサボることしか頭にないダメダメな副編集長が居て―――。

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