オジサンに恋しちゃダメですか
第4章 オジサンに恋ですか
こういった悩みは、春乃に聞くと、大抵答えが返って来た。

16歳も年上の人に恋なんて、絶対嘘くさいと言われるから、夜の居酒屋ではなく、昼間のランチを選んだ。

「あのさ、春乃。相談があるんだけど。」

「相談?何々?恋愛の話?」

相談と言っただけで、恋バナだと決めつけ、ニタニタする春乃。

さすが、恋愛に生きているだけある。


「まあ、そんなモノ。」

「いいよいいよ。早くランチに行こう。」

春乃は軽い足取りで、近くのお店に飛び込んだ。

「早く、早く聞かせてよ。」

春乃は、興味深々で足をばたつかせた。

まるで、高校生みたいだ。

結果が分かっているだけに、申し訳ない気がする。


「あのね、実は……好きな人ができて……」

「うんうん。」

「相手の年齢が、アラフォーなの。」
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