初デートはとにかく楽しかった。


初デートって言えばまずは無難に水族館だろ…と思い連れて行ったんだけど。

見るもの触るものはしゃぐ彼女がもう可愛くて可愛くて。

さり気なく手を繋いでも嫌がらない彼女に俺も有頂天になって。


でもやっぱり俺の口の悪さはこんな日にまで飛び出して。

自分のことをデブでブスだなんて言う彼女にムカついた俺は、
「何言ってんだ。
米川はぽっちゃりだけどデブじゃねーだろ。
顔だって真ん丸だけど絶対ブスじゃねーよ。
パーツパーツはいいのに、顔が丸いから多分バランスが悪いんだな」
なんて言っていた。

なんで素直に可愛いって言えねーんだよ、俺。


罪滅ぼしってわけじゃねーけど。

土産物屋で彼女が見ていたゴマフアザラシの赤ちゃんのぬいぐるみを贈った。

モフモフして可愛いくて、彼女に似てたから。

初デートの記念になればいいなって思ったんだ。

彼女は「可愛い!」と喜んでくれて、抱きしめて頬ずりしてた……羨ましい。

俺だっておまえを抱きしめて頬ずりしてーよ!


バイキングでは、思った通り気持ちがいいくらいの彼女の食いっぷりに惚れ直す。

普通女って恥ずかしがって食わなかったり少食のふりしたりするじゃねーか。

でもこの彼女の食いっぷりったら!

俺が料理を運んでくるといちいち
「ありがとう」
って微笑んで。


「美味しいね」

「ほっぺた落ちそうだね」


うん、落としちまえ。

そしたら俺がそのほっぺた食ってやる。


目の前で美味そうに幸せそうに食いまくる彼女がもう可愛い過ぎて、俺もどうにかなっちまいそうだ。