恋愛イデアル。
遷移分類図。
閑話休題・・・

イデアルと長月遥たちは雑草の分類を調べる。
ここでイデアルが採用した妙手は事前に図書室で、地域の植物誌(しょくぶつし)の本を借りて、それに準拠(じゅんきょ)する形で、植生の遷移(せんい)にあわせた、おおまかな分類を決めたことであった。

つまり個体群(こたいぐん)の遷移こそが数値化して記述すべき単位座標(たんいざひょう)になったのである。

そしてそれをもとにデータに対して、おおまかな分類を決めておく。
もちろん個々の種そのものの分解能(ぶんかいのう)自体は低くなるのだが、これは事前に先行研究がある場合には有効な手段(しゅだん)に思われたのである。

なお、そのさいの記録方法は主に写真であった。
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