代行秘書 ときどき レンタル彼女⁉
《メンタル崩壊、危ない橋》



ヤバイ………



何とかして一線引かないと。




最近大胆過ぎて……心臓もたない。
このままだと見境つかなくなっちゃってお互いの足を引っ張り兼ねないよ。
秘書がついてから仕事が疎かになった…なんて変なイメージがつくと私のプライドが許さない。



何としてでも副社長のマイナス評価だけは避けなければ。
それに……私自身にもブレーキをかけなくちゃいけない。



契約違反して、もしも他の誰かがあの人の秘書についたら……
そう考えたら正直嫌だなって。
あの瞳を誰かに向けてるのかなって思ったら………



戒めの為に言ったの。
2人の間には契約書がある。
あくまで私は代行秘書。
ただの便利屋……



クライアントへの恋愛感情は御法度……



仕切り直して言い放ったのにグイグイ攻めてくる副社長を完全に無下にはできなくて……泣くのだけは絶対ダメだって背を向けた。
言ってるそばからブレブレじゃん私……
迎えに来なきゃ良かった。



期待を持たせるお前が悪い。
はい、その通りです。
もて遊ぶとか言った自分を消し去りたいです……
どの面下げて言うんだか。
すみませんでした……


意識し過ぎて、逆に意識させてしまっていたならごめんなさい。
秩序に欠けていました。
毎回副社長の態度にドキドキして冷静を保てなくて……暴走させてしまう。
こんな秘書失格な私を秘書としてずっとそばに居ろって言ってくれて嬉しかった。


すぐ調子に乗っちゃうところはたまにキズだけど、必要とされる限り秘書として尽くします。
だから……契約違反はしないでくださいね?



あなたから、離れたくないから………






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