けたたましく目覚まし時計の音が鳴り響き、腕を伸ばし目覚まし時計を探る。いつも置いてあるはずの位置に目覚まし時計は無く、手が空振りを繰り返す。
何度か手探りを繰り返してみても、的外れのように空振り。鳴り止ませることが出来ない時計を手探りしている途中でハッと目が覚めた。

 そうだ。ここは住み慣れたアパートの部屋では無い。私は彼から距離を置くためにシェアハウスで暮らさせてもらうことになったのだ。


 ガバッ、と掛布団を捲りベッドから飛び起きて目覚ましを止め、窓辺に立ちカーテンを開けると、眩しい太陽の日差しが部屋に差し込む。
眠い目を擦りながら、二階の洗面所へ向かい洗顔を済ませ部屋に戻る。クローゼットから着替えを選び出す。適当に着回しできそうな服を持って来たつもりだけれど、どれを組み合わせるか朝から少々悩んでしまう。
 今日は打ち合わせの予定も入っていた気がするから、あまりラフな格好で出勤するわけにもいかないし。
考えた挙句、ジャケットにカットソー、パンツスタイルという無難なチョイスをしてしまった。
 メイクと髪を軽くアレンジし着替えを済ませると、通勤バッグとコートを片手に廊下へ出る。

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