言わせたいくらいに君が好き。

カンチガイ

慌てて振り払い横を見る。
「士輝!?どうしてここに…?」
「なあ、今一緒にいたの、誰?」
いつもより声が少し低い。
(怒ってるの?でも、なにに対して…?)
「涼くんの事?それなら…」
「随分仲良さそうに話すんだな。俺と話す時と違って。」
「ちがっ!それは…」
士輝と話す時と違って、涼くんとは楽に話せる。それは、ただ単にいとこ同士で、恋愛感情なんて抱いてないからだ。士輝と話す時はどうしても緊張してしまう。
「俺が好きって言って貰えないのはあいつがいるから?あいつの方が好きだから?」
「違うの!待って、話を…」
「無理。もう、待てない…。」



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