ひだまりの詩

陽樹side



紗奈が過呼吸を起こして苦しんでいるのは

見ているこっちも辛かった。


もともと周りに気を遣う子だったけど、

さっきの怯えようは異常だ。


何かあったのかもしれない。


俺の知らないところで。



「くそっ、なんで紗奈ばっかりっ、」


思わず口から出た言葉に1人で反省して、

紗奈を起こさないようにそっと頰を撫で

静かに病室を出た。

< 30 / 30 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:9

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop