……へへへっ、楽しいな〜。うれしいな〜。
 この頃は、毎朝の体形チェックと体重測定がすっかり楽しみになっていた。
 これは絶対、ライもよくやったって褒めてくれる!  強面の顔の口角を上げて、笑ってくれる!
 それどころか過去最高のこの結果を見せたら、もしかすると興奮と歓喜を抑えきれないライに、ムギュッて抱きしめられちゃったりすることもあったり!? なかったり!? ……うん、それは絶対ない!!
 ……と、とにかく! うずうずするっ!
 パタンとノートを閉じた私は、どうしてもうずうずが抑えきれず、衝立の向う側に回り込んだ。
「ねーねーライ! これ、見て見て!? 私ね、過去最高にスリムなの! あ、いやね! これでスリムって言うのもおこがましいんだけど……! って、……そっか。ライはいないんだっけ」
 ぺしょんと平らなままの寝台を目にすれば、しょんぼりと肩が落ちる。自然とため息が漏れた。
 ライは昨日、私の鍛錬を終えた直後に呼び出しを受けて、慌てて出かけていった。そのまま一晩が明けても、ライは騎士団に帰っていない。