見上げる空は、ただ蒼く
あぁ、君に。
私はまた救われる。
それから私たちはまた2人で
手を繋いで、今度は奏君の
家へと歩いていった。

奏君に手を引かれるままに
しばらく歩いていくと、
白くて大きな家が見えてきた。

「ここは僕の家だよ。お母さんは
僕の本当のお母さんじゃないん
だけどすっごく優しいんだ。」

「そう、なんだ。」

どういうことだろう。
何故か、聞いちゃいけない気がして
私は話を濁した。

奏君は背伸びしてインターホンを押す。

「お母さん、ただいま!」

インターホン越しに奏君が声を
かけると、バタバタと足音がして
中から綺麗な女の人が出てきた。
女の人は奏君を見て笑う。

「おかえりなさい、奏。
こんにちは。奏のお友達?」

女の人が私を見て尋ねてくる。
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