寄生虫と呪い
終わりと始まり
花side
発狂した男子生徒に殴られ、気を失っていた、
目が覚めたら、頭痛がした。
(痛いなー全く。)
最初はそれぐらいにしか考えてなかった。


夢side
花も意識を取り戻したようだし、もう日が落ちていて、暗くなってきたことを伝えないと。
「花ー…」
気づいた。花の異変に。
信じられなかった。
花が、徐々に…膨れてきている。
「は…な?…」
嘘でしょ?

花side
目が覚めた時から、分かっていた。徐々に膨れてゆく自分。
これが何を意味するかも。
私は

夢side
花は

夢・花side
寄生虫に感染した。

夢side
信じたくない。花は、寄生虫なんかに感染したのではなく、
きっと、太っただけだ!花が、あんなふうに…破裂してしまうなんて、、私は耐えられない。
花.........!
しんと静まり返った空間で、花がふと、放った言葉。
「夢。お願いがあるの。わたしはもう死んでしまう。お願い。どうか、この寄生虫が、世界中に広まってしまう前に止めて!」
私は花が死んでしまうなんてこと信じたくなかった。
「は、な?」

花はもう、丸々と膨らんでいた。
「なみなまかまかまあまおわぬわやかまかまなわな」
無茶苦茶な言葉を放ったのち、
破裂した。

ゴトン。と音を立てて落ちる鼻の頭。

私は花の死骸を見つめ、
「ごめんね、花。寄生虫を止めてっていうお願い、叶えられないや。」

しんだはなにそうかたりかけたあと
わたしははしった。はなのあたまを、かかえて。
かいだんをのぼった。ろうかをはしった。
わたしは、おくじょうのとびらをあけ、
おくじょうのさくヲこえ、
「ハナ、いまヵらいくかラね。」
わたしはどうかしてしまったようだ。
なぜかカタコトになったにほんごをしゃべり、
いきおいよく、とんだ。

落ちている。どうして?
本当なら、花と学校で過ごして、
今頃は家族と どうでもいいような会話をして
晩御飯を口いっぱいに頬張ってた頃なのに
日常は壊れる。簡単に。
全ては寄生虫のせいだ。









マスコミが、何日経っても帰って来ない生徒や、朝になっても始まらない授業、人の出入りが無いということを不審に思って、
学校に潜入した。

新人の、星野田 舞(ほしのだ まい)は、
桜田学校の取材に来た。
ドアが空いておらず、空いていた窓からの潜入となった。
「舞!」
声をかけてきたのは、
藤山 風香(ふじやま ふうか)
「舞、何か見つけたら報告して。」
「はい、わかりました!」
何も、無いといいけど。
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