ただ愛してるだけ

第２章 叶わない約束

数日経って、リハーサルの日。

「おはようございます。」

彼は、真っ先に私のところへ来てくれた。

目の下に、クマを付けて。

「おはようございます。相変わらず、忙しそうですね。」

「いえ。このくらい、平気です。」


この音楽番組には、skyblueも登場する。

ダンスの振り付けを覚えるのも、この番組の台本を覚えるのも、安宅君にとっては、大変な事だろう。


「では、リハーサル始めます！」

スタッフの掛け声が響いて、番組のリハーサルが始まった。

軽快なセリフと共に、私達は次々と、出演者を紹介していく。

そして、私に難関が訪れる。

安宅君が、自分の出演の為に、司会をはけるのだ。

私一人で、前後３組の出演者を、紹介しなければならない。