極上彼氏と癒し系彼女の日常
始業式
「結くん起きてないのかなー?」


そう言って私、佐伯陽菜は彼氏である一条結くんに電話をかけている。


今私はいつも結くんが迎えに来てくれるから、自分の家の前で待っているのだけど来ない。


「今日は始業式なのに。遅刻しそうなんだけど・・・仕方ない、先に行こっと。」


そう言って私は学校へと歩き始めた。



学校につくと新しいクラスが掲示されているので、自分のクラスを確認しようと掲示板の前には人がいっぱいいる。


あの中に行くの怖いけど頑張ろう。


そう思い、人ごみをかき分けて掲示板に近づこうとしたが、身長がちっちゃい私には無理だった。


仕方ないから後ろから見えるかと思って背伸びをしてみた。


うう、見えないよー。


そう思って、背伸びをしていると誰かの肩がぶつかってきてバランスを崩して後ろに倒れそうになった。


あっ!倒れる!私はそう思い目をぎゅっとつぶった。
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