目が覚めると、すぐそこに、とても素敵な耳たぶがあった。

大きすぎず、小さすぎない、絶妙な大きさ。
桃の果皮のように、繊細な産毛がうっすらと全体を覆っている外側と、つやつやとした内側が見事に一体となっている。

うん、いい耳。

この耳の印象は、なんというか…そう、クリームパン。

今時の、バゲットとか、チョコの入ったパンをなんだか濁点の多いカタカナの名前で売ってるような、オシャレな感じのお店じゃなくて。
昔からあるパン屋さんで売っている卵の風味の濃いクリームパンのような、どこか懐かしい、かわいらしい耳。


私は人の耳を見るのが好き。
この小さくてデリケートな器官が、不思議で、興味深くて、いつまでも見ていたいと思うの。

こんな風に思うようになったのはいつからだったか…
記憶にもないほどの昔から、きっと物心ついた頃から、私は人の耳ばかり見て育ってきたように思う。

だから、どんな耳の人がどんな感じだ、というようなデータは人よりはるかに多い……んじゃないかな。

まあ、そうは言っても、感覚的なもので、確たる根拠はないんだけれど。


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