ノンフィクションにご注意を

☆その手の意味は☆ 《Side -Mayuko-》

「ぬぁっ!またやられたぁ~~~…」


“GAME OVER”という文字がデデーンと映し出される画面を、鏡を使わずに分かるレベルのブサイク顔で見つめる。


「ええいっ!ラスト1回じゃーーーッ!」


カチカチとボタンを操作して、今までプレイしていたデータを20分前と同じ画面にした。


只今私は許斐家の自室で、テレビゲームの真っ最中。


お風呂から上がり、特に宿題も無いから、後は寝るだけなんだけど――――…今日は土曜日なんだもん。


明日の学校を気にしないでいい夜って、最高だよねっ!


『摩友子、睡眠はきちんととりなさいよ』
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