初恋をもう一度。【完】

【あとがきとお礼】

この「初恋をもう一度。」は、私にとってすごく特別な作品です。

私の中学時代の思い出そのものだからです。

吹奏楽、ティンパニ、第2音楽室のピアノ、合唱コンクール、そして、おばあちゃん。

思い出はいつだってキラキラ輝いてて、だけど二度と戻れないから、まるで夢だったように感じて切なくなります。

……あれ？ 私の思い出にどうやら「鈴木くん」はいないようですね、切ない笑

まあとにかく、思い出の詰まったこの作品。

亡き祖母のために書いたこの物語。

二度と戻れない過去、二度と会えない人。

別れとは、そして今を生きていくとはどういうことか。

この作品は死者を悼む物語であり、そして思い出を胸に、前を向いて歩く物語でもあります。

この物語を通して私が伝えたかったことが、ひとつでも伝わればいいなあと思います。