溺れろ、乱れろ、そして欲しがれ

side東雲

あれからどう接していいかもわからない。

気まずくなるのも嫌だし、なるべく平然を装って、何事もなかったように振る舞うしかなかった。

それが正しいかはわからない。

ただ、それ以外思い付かなかった

浅はかな行動すりゃ、後悔なんか目に見えてるのに

全く、いい歳して情な、、、


「東雲さん?今お時間いいですか?」

一人でいたいとこだが、仕方ないか。

「どーぞー」

何の用だか

若干うつむき加減、少し赤らいだ頬

あー、そういうことか。

もう、慣れた。端から見たら嫌味にしか聞こえないらしいが、こんなシーンは無限に経験した。

適当に遊んだ頃もあったが、今はそんな気もない

「あ、あの、もしよければ、、今夜ご飯でも、、、」

なるほど。

そこで距離をつめて、楽しかったから、、、また、みたいなパターンを狙ってるわけか

興味ないな。

でも、、、決められた狭い人間関係の中で、無下にも出来ないか。

「いいですよ。では、今夜。」

「ほ、本当ですか!嬉しい、、、それじゃ。」

あぁ、そんな期待しないで欲しい。

君には何も感じないから、、、




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