王妃ジュリアルの弟である皇子マロンディスは23歳の時、南グリーンピアトに散策に行った時崖から転落して怪我をした。

 その時マロンディスを助けたのは、真冬の雪の中、青いノースリーブのミニスカートのワンピースに白いレースのショールを羽織った素足の少女。
綺麗なブロンドのボブヘヤーで透き通る赤い瞳をしていた。

 苦痛の中目を覚ましたマロンディスは、見た瞬間にその少女に恋をしてしまった。

 しなやかな優しい声で「大丈夫ですか? 」と声をかける少女を見た瞬間、マロンディスは怪我の痛みも忘れてしまうくらい胸がキュンとなった。

 痛みを忘れ、マロンディスは薄着の少女に「そんな格好じゃ風邪をひく」と言って、自分が着ていたダウンジャケットを羽織らせた。

 そのまま気を失ったマロンディスは、目が覚めたら見た事がない世界にいた。

 太陽が随分遠くにあり、とても薄暗いのに暖かい光で灯されている静かな場所。

 モダンな建物のお城に少女と少女の母が住んでいた。
 少女の名前はシルビア、そして母はミネバと言う。
 
 2人がいる世界は地の底にある地底だった。

 死者を弔い魂を鎮魂させる場所でもあると言われた。

 酷い怪我は殆ど治りかかっていて、体力が回復するまでの数週間、マロンディスは地底で過ごしていた。
  
 地底で過ごす中、マロンディスはシルビアに恋する気持ちが、抑えきれないくららい膨らんでいた。
 
 元気になってきたマロンディスを、そろそろ地上へ返さなくてはならなくなった日・・・。

 シルビアは母ミネバの言いつけで、地底での事をマロンディスの記憶から消すために、眠っている間にこっそりやって来た。

 記憶を消そうと、マロンディスに額をつけようとしたとき。

 マロンディスが目を覚まして、気づけば唇が重なっていた・・・。


 
 6年後。

 マロンディスは地底での記憶を消されて、地上に戻りグリーンピアト城で、次の王位継承者の為、ティミスの下で学に励んでいた。

 あれからマロンディスは南グリーピアトの貴族令嬢ディアンナと結婚して、第一皇女パティーナも産まれて幸せに暮らしている

 
 ある日。
 パティーナの実の母親と名乗る女性がお城にやって来た。
 その女性を見たマロンディスは・・・。
 

 

  
 

 


あらすじ

 怪我をしたときに助けられたことがきっかけで、地上の皇子マロンディスと地底の皇女シルビアは恋の落ちた。しかし地底の掟でマロンディスの記憶からシルビアの事も地底の存在も消されてしまった。
 
 6年後。ある事をきっけかけに再会したマロンディスとシルビア。
「どこに行っていたんだ? ずっと探していたんだぞ」
 とマロンディスはシルビアに言った。
 

 地底と地上を紡ぐ壮大なロマンスが今始まる。

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