夏のソラの雪
触れ合った唇と、肌の色
「愛与、わたしが誘ったら……受けてくれるの?」




なんて……正真正銘に誘ってる以外の何でも無いだろっ。




俺の頬に触れてるひんやりとした指先の感触が、ゆっくりと俺の唇をなぞる。





次の瞬間には、




小さな唇が、遠慮がちに俺の唇に触れていた。




真面目でうぶっぽい……なんて俺の予想は、あっさり覆されそうになっている。




「……いいんだな?」




離れた唇で尋ねれば、真雪はにっこりと笑って深く頷いた。




それを目の前でしっかり確かめた後、




さっきより強く唇を触れ合わせ、真雪の細い体を引き寄せた。





下になった真雪を窺えば、少し潤んだ瞳が俺を捕らえていた。




ブラウスのボタンに指をかける度に、真雪の体はギュッと強張っていく。





やっぱり、初めてなんだろ?




「……止めとく?」



尋ねた俺に真雪は何故か、必死な顔して首を左右に振った。





止めたら嫌われる。




なんて思ってんのか?




もう一度真雪に目をやれば、




真雪は鼻の付け根をくしゅっとさせた。
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