Liebe


出かける準備をして、エリーは家の外に出た。
この家にお世話になることになって、まだ一度も外へ出ていない。楽しみだ。

外へ出ると、そこには彩り鮮やかな景色が広がっていた。
煉瓦で出来た家や、桃色黄色緑色などの壁の家、大きな屋根やどこまでも続いていそうな石造りの道。

歩いている人は少なかったが、その豊かな色合いはエリーの心も豊かにしていくようだ。

とりあえず深呼吸をして、エリーはゆっくりと歩き出す。
さて、まずはどこへ行こうか。

道を歩いていると、民家の間にぽつぽつと店があることに気が付いた。
人形専門店やオルゴール専門店、小さな雑貨屋や隠れ家のようなレストラン。

お腹は空いていないのでさすがにレストランは入れないが、気になる店には端から入っていく。
どれもこれも素敵なものばかりで、全て買いたくなってしまう。
しかし今エリーの持っているお金はウィリアムからもらったものだ。
そう簡単に使うことなんてできない。

「お嬢ちゃんどこの子だい」

時計だらけの雰囲気の良い店に入って時計を眺めていると、店主に声を掛けられた。
髭の似合う熊のような男だ。

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