大好き、だからずっと一緒にいたい·····
大好きな人
『お前が好きだ。ずっと俺のそばにいて欲しい。ずっと…一緒にいたいんだ』

あの人の口から飛び出したセリフは、とんでもなくカッコよくて、私をキュンキュンさせた。

『お前しかいない。この先もずっと…』

『はい!カット!!』

監督のカットがかかった瞬間に、夢心地な気分が弾け飛んだ。

私はその人が戻ると、急いでヘアメイクを直した。

『綾音ちゃん、今日ご飯行ける?』

え?えっ?えっ??

今をときめく人気俳優、佐竹良斗(さたけよしと)さん、32歳。

メイクをしてるから、必然的に顔が近づく。

何なの?

このカッコよさ。

綺麗な肌に、それぞれに整いすぎたパーツがバッチリハマってる。

『綾音ちゃん?』

返事が遅過ぎたか、佐竹さんからまた名前を呼ばれてしまった。

『あ、はい、すみません。あの…今日は、ちょっと予定があって…』

何で、今日、仕事入ってるのよ~
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