大好き、だからずっと一緒にいたい·····
大切な人は誰
次の日の目覚めは悪かった。

お酒を飲んだわけじゃないのに、二日酔いみたいにフラフラする。

そもそも飲めないのに、二日酔いってどんな状態か知らないじゃない、私。

あぁ、もうあまりにぐちゃぐちゃで、もう頭がグルグル回ってる。

あれから、麻里さんも私の横に来て

『ちょっと佐竹さんに気に入られてるからって、いい気にならないでよ。あくまで、あなたの腕をかってるだけなんだから。勘違いしちゃダメよ』

って…ネチネチ言われた。

佐竹さんは、香さんと最後まで話してて、でも、別々に帰って行った。

佐竹さんと香さん、年齢差はあるけど、お似合いかも…

やっぱり…あの言葉や態度は、お酒を飲みすぎて、わけがわからなくなってただけ…

私に言ったことも、今日には忘れてるのかも知れない…

きっとそうだよ。

悠介君は…

あれから連絡が来ない。

もちろん別々に帰ってるから、話も出来てなかった。

今日の仕事は、午前中から。

あれこれ考えても仕方ない。

早く支度しなきゃ。
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