「Last note」〜特性を持つ者へ〜４

◆大喧嘩◆

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「客と会ったってどうゆう事！？」

「怒鳴らないでよ…本当に偶然だったの！」

雪もチラつく日がある1月。
俺は朝から、珍しくレナさんとケンカをしていた。

事の始まりは昨日の夕方。
ある事件を難波さんと解決した帰りのショッピングモールで、レナさんが知らない男と楽しそうに歩いていたのを見てしまったのだ。

しかも俺といる時よりも可愛い笑顔で。

しまいには、帰りも遅い。
何事もなく帰ってきたので、
その時は見なかった事にしようとしたが

レナさんはその夜初めて、
俺の夜の甘い誘いを断ってきたのだ。