「圭にい、おかえりっ!」

「…………なな?」




隣の家に住んでいたお兄ちゃんが6年振りに帰って来た。

県外で就職したと言っても、飛行機で行ける距離だから
会おうと思えばきっと会えたんだろうとは思う。



ただ、我が家の隣の…彼の実家にが帰省してきただけ。

私にとっては、それは一大事で。



折角帰ってくるならと、彼のお母さんとこっそりサプライズの計画を立てていた。

圭にいが帰ってくるよりも先に、玄関で待ち伏せして驚かせようって。

案の定目をまん丸にさせて入り口で固まっている。



でもすぐに、ふっと優しい顔で笑って、私に向かって両手を広げた。

当然のようにそこに飛び込む。