俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~

 




空港で穂積と落ち合い、国際線の到着ロビーで香港からの飛行機の到着を待つ。


本当なら、旅館でゆっくり朝食をとり、家に帰って鈴花のふたりで過ごすはずだったのに。
そう思うと自然と不機嫌な表情になる。

そんな俺を見て、穂積がくすくすと笑いながら口を開いた。

「朝から突然呼び出して悪かったな」
「いや、仕事だから仕方ない」

穂積が悪い訳じゃない。そう思ってかぶりを振る。

来日するからで迎えに来てと突然連絡してきたのは、李グループのひとり娘、李美蘭。
絶大な権力を持つ父と四人の歳の離れた兄に可愛がられ育ってきた、わがままで奔放なお嬢様。

そんな相手のお守りかと思うとうんざりするけれど、当主の李永東からの伝言があると言われれば対応しないわけにはいかない。



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