俺の新妻~御曹司の煽られる独占欲~
新婚生活のはじまり

 



男らしい大きな手がドアノブに触れ目の前のドアが開くと、そこには広々としたリビングがあった。

私は思わず目を見開き、「うわぁ……!」と声をもらしてしまう。

薄いベージュの大きなソファに、その前に置かれたセンターテーブル。
ゆったりとくつろげそうなラウンジチェアに、足元には毛足の長いラグが敷かれている。

一見とてもシンプルだけど、ただそこにあるだけで凛とした品を感じさせるインテリアは、きっとどれもものすごい高級品だ。

壁一面の大きな窓からは、白いレースのカーテン越しに夜の街が見渡せる。
きっと朝になれば明るい日差しが差し込むんだろう。

上質で優雅でゆったりとしたラグジュアリーなマンション。
パーティーが行われた会場から秘書の穂積さんの運転する車でここへとやって来た。


今日から私はここで暮らすことになるんだ……。

< 70 / 247 >

この作品をシェア

pagetop