二人は互いの爪を褒め合い、笑う。

二人の様子を微笑みながら見ていた私の肩を、先輩が叩いた。

「せっかくだし、彩香にもしてあげるわ〜!」

「えっ?」

先輩は私の腕を掴んで座らせ、爪を整え始めた。

「彩香はどんなネイルをしてもらえるのかな?」

アマンダが笑いながら私の手を覗き込む。

しばらくすると、私の手にはうさぎがいた。白いかわいらしいうさぎが描かれている。

「かわいい〜!」

私とアマンダとクレアが同時に言った。

「元気が出マス!ダンス頑張りましょう!」

クレアが笑う。そう、私とクレアは午後から舞台でダンスを披露する。

ああ、緊張が……。

「よかったら、茶道部のお茶飲みに来てよ。私とクレアでもてなすわ!」

アマンダが私の頭を撫でる。クレアも大きく頷いた。

クレアは茶道部に入っている。理由は、「I've always wanted to try it once.(ずっと前からしてみたかった)」からだって。

「うん、じゃあ休憩時間になったら行くよ」