connecting world〜best friend〜
see you
楽しい時間は過ぎていく。クレアとは、いろんな思い出ができた。

一緒に京都に行ってはしゃいだり、伊勢神宮へお参りに行ったり、遊園地や水族館、またカラオケへアマンダと行ったりもした。

英語が少しでもわかると、こんなにも楽しいってクレアが気づかせてくれた。まるで、ずっと前から友達だったかのように私たちは笑い合ったの。

でも、もうお別れの時間。

明日、クレアはオーストラリアへ帰ってしまう。私たちは無理やり笑顔を作って過ごした。

一人になると、涙があふれて止まらなかった。

嫌だ、帰ってほしくない。ずっとずっと家にいてほしい。日本にいてほしい。そんな子供のわがままみたいなことを思ってた。

そんな時、自分の部屋がノックされた。

「…誰?」

涙を急いで拭う。入ってきたのはお兄ちゃん。

「明日だな。……クレアが帰るの」

お兄ちゃんはドアにもたれかかりながら、寂しそうに言う。お兄ちゃんたちともクレアは仲良くしていた。だから、みんな寂しいんだ。

クレアのためにしてあげられること、何だろう。私は考える。

そして、思いついたことをお兄ちゃんに言い、言った。
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