クールな彼とちょっとドジな彼女の恋の攻防戦(後日談移動しました)

親睦会という集まりの場所は、ダイニングバー[コンフォルト]

店に入れば案内され、個室には既にみんな集まっているようで、私を見つけた絵梨花は、頬を少し膨らませて、『遅いよー』と可愛く怒った。

「ごめんね…急いだんだけど、途中トラブルって」

「えっ、大丈夫なの?」

「うん、私の個人的なトラブルだったから、解決済」

「そう…ならいいんだけど」

私のドジっ子ぶりを、絵梨花はよく知っているから、何か言いたげだったけど、この場でいうことでもないのでその話は終わらせて、メンバーを見回した。

女子は、私と絵梨花以外の他はよく知るメンバーで、受付の桐谷 砂羽さんと、小野寺 詩織さんだ。

男性陣は、電話中の絵梨花の彼氏の渡部さんと、タイプの違う2人のイケメン男性だけだった。

あれ⁇
ひとり足りなくない⁈そう思ってると、電話を終えた渡部さんが両手を合わせ謝りだす。

「ごめん、朝陽の奴、遅れてくるから先に始めよ」

桐谷さんと、小野寺さんも、少し表情を曇らせたが、すぐに極上の笑顔で頷いていた。

うわっ、受付女子の笑顔スキル恐いわ…

自分には真似のできない切り替えに、心の中で拍手を送る。
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