クールな彼とちょっとドジな彼女の恋の攻防戦(後日談移動しました)

私をかまう彼の意図も分からず、モヤモヤとする日々を過ごしていたある日の朝、私を悩ますもう一人に呼び止めるられてしまった…

「莉子ちゃん、おはよう」

「…おはようございます、梶岡さん」

「待ってよ。行く所は同じ方向なんだし、一緒に行こう」

挨拶だけして先に歩き出した私の隣で笑顔で歩いている梶岡さんには、内心、迷惑でしかない。

周囲には、見た顔のある同じ社の人が何人か歩いていて、彼氏にしたい人ランキングに載る彼と一緒に通勤してるように見える私達を、ジロジロと見ながら何か囁いている様子に、居た堪れなく目の前にあったコンビニに逃げるように入っていた。

買う物もないが、店内でウロウロして何も買わずに出て行くほどの鉄の心はなく、ドリンクを選んでいたら、隣に並んだ男性にギョッとする。

「かじおか…さん」

「俺も、飲み物でも買おうかと思って…」 

「そうなんですか…」

彼はニコリと笑っていたが、私は、愛想笑いしつつ、ゲッと心で叫び、抑揚のない声でその場をやり過ごした。

結局、私より先にレジを済ませた梶岡さんに待ち伏せされて、一緒に出社する羽目になるのだが、一方的に梶岡さんが話をしているだけなのに、彼はとても機嫌がよろしいようで、愛想笑いに疲れた私がため息をついていた事に気がつかないでいる。
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