ストーカー
不安
翌日。


午前6時に目が覚めたあたしは、恐る恐る玄関へと向かった。


ポストに入っている新聞を抜き取り、ホッと息を吐きだす。


今日は写真は一枚も投函されていなかった。


「遙?」


物音に気が付いたお母さんが起きだして、声をかけてきた。


「おはようお母さん。今日は大丈夫だったよ」


そう言うと、お母さんも安堵の表情を浮かべた。


あたしのせいで不安にさせていたのだと思うと、申し訳ない気分になった。


「ねぇお母さん。お母さんはお父さんの言ってる事が正しいと思う?」


「遙……」


「被害者が悪いと思う?」

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