『ああ、死にたい。』そう呟く18時37分
世匙訳さんのやらかしが発覚したのは、世匙訳さんに引き継いだ請求書を郵送した5日後。

とあるお客様から、関東本社に電話があったそうです。

違う会社の請求書が入っていると。


関東本社→問伝さん→疫禅士さんへ連絡が回り、責任の追及が始まりました。


請求書発行は私の担当なのでもちろん。

『会社を間違えるなんて無責任にも程がある。』
『見落としとか社会人としてあり得ないから。』
『信用問題にも関わる重大な過失なんだけど。』

矢継ぎ早に非難の嵐。


しかし、よくよく思い返していると。

電話があったお客さんの請求書を営業からOKを貰い郵送した日は、世匙訳さんに引き継いだ日でした。

社内システムでも確認が取れ、私の無実は証明されました。


そして、原因が世匙訳さんだと発覚した途端。

『今回はバタバタだったから仕方ないね。』
『誰にでもミスはあるから気にしないの。』

矢継ぎ早に擁護の嵐。
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