妖精界のプリンセス・ノエリは人間を知る為に、グリーンピアトにやって来た。
 しかし来たその日に不運な事故に遭遇し、大怪我をして記憶を無くした。

 記憶を無くしたノエリを助けた医師のサクスは、そのままノエリを引き取り養女にした。

 家族全員が歓迎して暖かく迎えてくれ、ノエリは次第に笑顔を取りもどしていった。

 ノエリが22歳になった時。

 突然、朝目が覚めたら顔が醜くなっていた。

 それは姉のデルバの仕業だった。

 デルバはノエリの美しさに嫉妬して、醜く整形してしまったのだった。

 それから10年、ノエリは日の当たらない場所で辛い仕事をしながらデルバにお金を全て奪われていた。

 ある日ノエリは働いたお金をこっそりためて、携帯電話を手に入れた。
 
 そして誰でもいいからと、適当に電話を掛けた。

 思い付きのまま電話をかけて出た相手は、爽やかな声の男性だった。

「・・・私と結婚して下さい! 」

 と、ノエリは言った。

「いいですよ」

 即答する男性に驚くノエリだが、なぜかその声に胸がキュンとなった。

 
 数日後。

 ノエリは電話の男性と会うことになり、待ち合わせの場所へ向かった。

 城下町広場の噴水前。

 ノエリはドキドキして待っていた。

「お待たせしました」

 と、爽やかな声がして見ると。

 そこにはとても綺麗な顔をした、赤い瞳の、まだ若い青年が立っていた。

 スラッとした長身でまるでモデルのような青年。

 ノエリはまた胸がキュンとなった。

「電話をくれたのは、貴女ですね? 」

「ち、違います。・・・人違いです・・・」

 震える声で否定するノエリに、青年はそっと手を取った。

「間違いじゃありません。その綺麗な声、電話の声と同じです」

 握られた手から暖かい温もりを感じて、ノエリは何も言えなくなった。

「初めまして、ジックニーです。お会いできて嬉しいです。もう、婚姻届けは書いてきています。あとは貴女の分を書いて下さい」

 婚姻届けまで書いてきている?

 夢のように信じられないノエリ。


 そのままジックニーと婚姻は結ばれ、その日の夜から共に生活が始まった。


 異世界のプリンセスは醜い顔のまま、幸せな結婚を手に入れられるのか?
 


 

あらすじ

 醜い顔に整形させられた妖精界のプリンセスのノエリは、適当に電話をかけて出てくれた青年ジックニーに求婚した。
 快く承諾したジックニーはモデルのような美しい青年だった。
 
 異世界から来たプリンセスは醜い顔のまま、幸せな結婚を手に入れることができるのだろうか? 快く承諾した、赤い瞳の青年ジックニーは何者なのか?

 グリーンピアトを舞台に異世界の恋物語が始まる・・・。 

 

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