想い想われ、恋が成就する。
世界中で、いったいどれくらいの人たちが自分の想いを叶えるのだろうか。

星野々花(ほし ののか)は、ふとそんなことを考えながら、ガラス張りのミーティングルームを自分のデスクから眺めた。

大きなテーブルを囲むようにして座る七人の社員。その中でひときわ輝いて見えるのは、プロジェクタースクリーンの真向いに座る加賀美駿介(かがみ しゅんすけ)だ。

テーブルに両肘を突いて手を組み、その視線の先には社内プレゼンまっただ中の部下に注がれていた。真剣な眼差しが、なんともいえずグッとくる。

スッと通った鼻筋に少し厚みのある唇。魅惑的という言葉がなによりも的確に加賀美の顔立ちを表現している。
知的で意思の強そうな切れ長の目だが、実は笑うとかわいいという無敵さ。そのギャップにノックアウトされる女子社員は後を絶たない。

なにを隠そう、野々花もそのうちのひとりだ。

すらっとした長身と相まって、人の目を惹きつけてやまない。それが加賀美駿介である。

社内ではジャケットを脱ぎ、ベスト姿というのが彼の定番スタイル。細身の割に逞しい胸板と、引き締まったウエストラインがセクシーだと評判だ。

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