家政夫執事と恋愛レッスン!?~初恋は脅迫状とともに~
第7章 家政夫執事の独占欲
差出人無記名の手紙は、日曜日には届かない。

だって、通常の郵便配達が休みだから。

松岡くん曰く、消印がばらばらだからよっぽどの暇人がやっているんだろうって。

「ただの暇人なら、楽しいこと見つけてやめてほしい……」

土曜日の分は封も切らずにクリアファイルに突っ込んだ。

明日の月曜日は松岡くんが来る前にもし郵便受けを覗いても、そのままにしとけって。

ちょっぴり過保護な彼が……嬉しかったりする。

「月曜になったらもう、届いてないとかないかなー」

「にゃー」

同意するようにセバスチャンが鳴く。

「セバスチャンもそう思うよねー」

「にゃー、にゃー」

うんうん、セバスチャンだってそう思うよね……って。
あれはどうも、おやつを催促しているようだ。
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