愛されプリンス½
28♡黙っててごめん





負けたりしない、と決意したのはいいものの…





朝、登校した私は恐る恐る上履きを履こうとして





「ぎゃっ…!!」





思わず放り投げた。




だっていつのまにかミミズの住処になってんだもん…!




あれから3日、今まで不自然なくらい上履きにだけ何もされてないから、そろそろ来るんじゃないかとは思ったけど



ミミズて…!私のために誰かが捕獲してきたのかと思うと、その執念に感服すら覚える。



っていやいや、感服してる場合じゃない。




ミミズの住処になった上履きは残念ながらもう履く気はしないから、私はそれを昇降口の隅に放置した。


自然にミミズが大地に帰ってくれますように。




そう願いつつ職員室に来賓用の上履きを借りに行く。




はぁ…こんな生活、いつまで続くんだろ…。






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