夜十時。
津田の勤めるドラッグストアは閉店時間だ。

外に出してあった商品の台車を片付けレジを締め、エアコン、電気のスイッチを落とし戸締まりをする。


「パパ、今日もお仕事、終わったね」


津田の息子、穣が手を繋いだ父親を見上げる。


「そうだな」
「明日は土曜日だから、幼稚園はお休みだよね?遅くなってもいいよね?ぼく、ブランコしたい!」


子供が起きているには夜も遅い時間だが、穣は目を輝かせている。

塗り絵の後にスーパーの弁当を食べ津田の仕事が終わるまで眠っていたから、小さな体はエネルギー満タンだ。

津田はため息をついたが、瞳は笑っている。


「わかった。少しだけだぞ」
「やったあ、パパ、ありがとう!」


穣は笑顔全開である。