きらきら光る
真っ白な世界
「けい…ご…」
そう言って俺の首に手を回す藤田。その目から涙がこぼれる。両手が塞がっていてすぐにはその涙をぬぐってやれない。


藤田はまだ過去から抜け出せずにいる。


俺は藤田の支えになれているのか?
ただそばにいるだけで彼女の力になってるか?


藤田は生きることを諦めないでいてくれるのか?



いつものように仕事が終わり藤田の家に向かうと庭の真ん中で倒れ込むようにして眠る彼女を見つけた。

藤田が眠っている姿を見ると生きているのか不安になる。
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