約束のエンゲージリング
episode3


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朝日が眩しくて目を開けた。



時計を確認すると、時刻は6時半。

あまり眠れなかったが、出かける準備を始めなければといそいそとベットから出た。




少なめの朝食を食べて、歯を磨き顔を洗って洗面所の鏡で自分の顔を見る。








「やっぱり少し目が腫れちゃったな、、。でもこの前買ったコンシーラーでどうにか隠せるレベルかな?」



昨日泣きすぎたせいで腫れぼったい目だが、彼への言い訳なら幾らでも思いつく。

一応、ギリギリまで目を冷やしておこうと冷たいタオルで目を覆う。











昨日、沙羅姉から彼の過去を聞いて止まらなかった涙。

同時に彼への想いを断ち切って本当の妹になろうと決意した夜。

それが私が出来る唯一の事。





だから今日は沢山笑って、彼の事が好きな1人の女として過ごす。

それはもう思い残す事がないくらいに。




そしたら次の日からは妹として過ごすんだ。





顔をパチンと叩いて気合を入れる。


「、、よしっ!!!準備しよ。」






タオルを顔から外して化粧を始めた。


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