片想い同盟
love*1

□ 私の好きな人





「お前、あいつのこと好きなんだろ」



それは、あまりにも突然すぎる言葉だった。




「……は?なに言って」

「バレバレだろ。そんなに目で追っちゃってさ」


前の席の彼は、後ろの席の私を振り返ってそう言い、くすくすと笑う。なんて失礼なやつ。



「べ、べつにそんなんじゃないし!」

「ふぅーん。へーぇ」

「なによ、バカ」



私の否定を聞きもしない彼は、再び窓から外を見た。



私、遠山杏樹 (とおやま あんじゅ)の前に座るこいつは、唐沢拓海 (からさわ たくみ)。


ここ最近よく話すようになった男友達だ。



「あ、シュート決めたぞ」

「えっ、うそ!」

「ほーら。やっぱ好きじゃん」



窓から見えるグラウンドで、サッカー部が部活動をやっている。


その中でひときわ輝いてる1人の男子生徒が、シュートを決めたらしい。


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