結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
告白現場に遭遇しました。


ーバタバタバタ



わたしは今とても急いでいます。



「どうしようどうしよう…」



間に合わないよー!



「全く…。

何度も起こしたのにゆきが起きなかったんでしょう」


「だってぇぇ……」



そうなんです。

寝坊してしまったんです。



「そうだ、ゆき。

今日からこの家にパパの会社の友だちの息子さんが住むことになったから」



横でパパが何か言っているが、遅刻しそうなわたしは全然聞いてなくて。



「はーい」



なんて適当に返しては、慌ただしく家を出て行った。



「それじゃあ行ってきまーす!」



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