私の赤点恋愛~スパダリ部長は恋愛ベタでした~
第2章 突然なぜか同棲生活開始!?
「チー」

覆い被さった京屋部長が私を見下ろしてくる。

どこかのドラマに出てきそうなおしゃれな部屋の、広いベッドの上。
シュルッとネクタイを緩める彼を、間抜けにもぼーっと見ていた。

「……好きだ」

熱い吐息が耳にかかり、ぶるりと身体が震える。
おそるおそる見上げると、レンズの向こうの熱を孕んだ瞳と目があった。
そっと京屋部長の手が私の頬に触れ、唇が重なる。

――えっと。

なんでこんなことになってるんだっけ……?



食事のあと、一緒のタクシーに乗った。
送ってくれるのだろうと思ったけれど。
タクシーが走りだしたのは、私のアパートと反対方向だった。

「泊まるだろ」
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