いつ寝たのか解らないほど愛し合った後、ウトウトしていると、話し声が聞こえてうっすらと目を開けた。
傍に梗月の姿は無く、下から声が聞こえる。

「…ええ、わかってます。ちゃんと説明するので…。はい、わかりました」

電話が終わったのか、シーンと静まり返り、まだ夢現の中、静かに階段を上がる音がする。
姿を現した梗月は昨日の服を既に着ていて、うつ伏せで寝ていた静香はぼーっとしながら目を向ける。

「目が覚めたかい?」

ベッドに腰掛け頭を撫でる梗月に目を細め、ゆっくり起き上がろうとして腰が上がらずに倒れこむところを抱きとめられた。

「大丈夫?ごめん、ちょっとがっつき過ぎた…」

「あ、あの、全然大丈夫です」

恥ずかしそうにはにかむ梗月に顔が熱くなって胸に顔をうずめた。

「うん、いい眺めなんだけど、もう10時なんだ、そろそろ起きようか。」

「へっ?、ヤダっ、梗月さんのエッチ!」

もちろん自分は裸のまま。おしり丸出しで梗月に抱き着いていた。
飛び退きシーツを手繰り寄せ体に巻き付ける。

「くくっ、隅から隅まで見てるのに恥ずかしからなくていいよ」

「なっ…!」

ボッと音がしたかと思うほど顔が熱くなったのが分かった。
またからかわれた~~~!!
背を向け肩を揺らし笑いを堪える梗月を頬を膨らませて睨んだ。
でも、こちらをちらっと見てまた笑ってるのを見て、怒るのをやめた。

いつもの梗月さんだ…。

嬉しくなって静香も一緒になって笑ってしまった。

ヨタヨタとしながらもなんとか歩き、シャワーを浴び支度をして食事のためにダイニングに行くと、ちょっと呆れ顔のママさんがいた。

「あらあら、遅いブランチ?それともちょっと早いランチ?楽しんでる所申し訳ないけど、テーブルが片付かなくて困るのよ?」

「す、すいません」

恐縮して縮こまる。

「ふふっ、冗談。ゆっくりできた?梗月くん寝かせてくれなかったんじゃないの?」

「えっ!うえっ、そんなことはっ!」

茶目っ気たっぷりに笑ってズバッと言い当てられて、沸騰したように熱くなってアタフタした。

「うっふふふっ、か~わいい~、梗月くんこの子からかいがいがあるわね~?」

「ママさん、静香で遊ばないでくださいよ。静香をからかうのは僕の特権なんだから」

「なっ、梗月さん!」

「まあ!言うわねぇ!」

あっはっは~と笑いながら厨房に入っていったママさん。
梗月はまた膨れる静香の頬を突いて破裂させた。

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