年下の部下がぐいぐい押してくるんだけど!?
年下の部下がぐいぐい押してくるんだけど!?
……いま私は。
困った問題に直面している。

困った……うん。
困った問題だ。
もしかしたら、人生最大の問題、ともいえるかもしれない。
それほどの問題。

そもそもの発端は、半年ほど前に遡る。


私は文具卸問屋の、営業課長なんかしている。

女で、営業課長。

まあ、いろいろ厳しいところもあるが負けず嫌いな性格のため、あまり苦ではないというか。
もう、女であることも捨てたし。

そんな私の元に新人研修が終わって配属されてきたのが彼、大宮(おおみや)伊織(いおり)、だ。

指導係には私が付き、いろいろと教えてきた。

いままで、私が女だからと舐めてかかる奴もいたが、大宮は全くそんなことがなく、むしろ尊敬してくれた。
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