お城で起こった「王妃転落事件」の調査に行った女性検察官フェアディーは、3年間誰も見つけられなかった重要証拠を発見したが、何者かに銃で撃たれ病院に運ばれたが間もなく死亡した。

 息を引き取ったフェアディーは、12時間後に息を吹き返し生き返ったが、記憶が曖昧で親しくしていた理事長のグランティーヌの事も、仲間の検察官の事も分からなくなっていて、銃で撃たれた事も覚えていなかった。

 まるで人が変わったかのように、言葉遣いも荒くなり愛想もなくなったフェアディーにグランティーヌは違和感を感じていた。


 そんなフェアディーにお城での仕事を紹介したグランティーヌ。

 初めは嫌がっていたフェアディーだが、ひょんなことから引き受けると言い出した。


 お城の仕事とは国王様に使える執事の仕事だった。


 現在の国王はルキアス。
 
 人間と天使の血を引きルキアスは、とても優しく微笑ましい国王だったが、王妃ジュリーヌが転落死してから笑わなくなり、いつも悲しい目をしていた。


 そんなルキアスがフェアディーに会うと、信じられない笑顔を向けた。

「あの・・・どこかでお会いしましたか? 」

 不愛想なフェアディーが、とても優しい声でルキアスに尋ねた。

「・・・うん。・・・あの時・・・」

 ルキアスが何かを言いかけた時・・・

「・・・父さん・・・」

 と、急に少年の声でフェアディーが言った。

 その声にルキアスは驚き顔色を変えた。

 その少年の声は、6年前に事故死したルキアスとジュリーヌの子供ルアーキの声だった。


 
 ある日。

 フェアディーが描いている絵を見たルキアスは、心臓が止まるくらい驚いた。

 その絵はルアーキが幼い頃に描いていた電車の絵と同じだった。


 その絵を見てルキアスは、フェアディーの中にルアーキがいる事を確信した。

 だが同時に、フェアディーの中に、亡くなったジュリーヌを感じる事もあるルキアス。


 ガサツで言葉が乱暴なフェアディー。

 だが時折り見せる優しい女性的な面、そしてルアーキと同じ声で喋るフェアディー。


 いったい何が起こったのだろうか?

 亡くなった2人のエネルギーをフェアディーに感じるのは何故なのだろうか?

 
 死者の世界から時空を超えて命が紡がれ愛を紡ぐ・・・



 


 
 

 

あらすじ

 命を取り留めた女性検察官フェアディーは記憶が曖昧で何も覚えていない。
 理事長グランティーヌの紹介で国王ルキアスの執事として使える為お城に来たフェアディーは時折り亡くなったルアーキ皇子の声で喋る。

「あのクソババアを絶対に突き落としてやる! 」と言うフェアディー。
それはルキアスに言い寄ってきている貴族令嬢ルーシャンにだった。

 死者の世界から時空を超えて命を紡いで愛を紡ぐラブストーリー。

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