明日、あなたに別れの言葉を
私、山田陽子は今、手を繋いでいる折原さとやが好きだ。

さとやは頭がよく、人当たりもよく、顔もよい。

三拍子そろっているから当たり前みたいにもてる。

私とは同じ年で、腐れ縁とも呼べるほど学校、クラス、部活が一緒になる幼馴染みだ。

そして、現在進行形で偽彼女でもある。

「もてるのめんどくさいわー」

と愚痴りにきたさとやに

「偽彼女になったげよか」

と内心どきどきしながら提案してみたら

「乗った!」

と軽い返事をされ、今にいたる。

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