行き着く先は・・・甘い貴方の檻の中?

first

さくらは、波留斗の言いつけを守り、西園寺さくらとmirayを使い分けてTBUに出勤した。

mirayとして過ごすはずが、逆にさくらに化けるという不可思議な状況に陥っていたが、業務を引き継ぐため、ゲームの進捗状況を確認するためには、さくらとして行動する時間も確かに必要だった。

マンションでは、南條ビバレッジの重役の家族とエレベーターで乗り合わせることはあっても、活動時間が違うのか、ほとんど誰かと顔を会わせることはなかった。

波留斗は、執拗に悠紀斗が接触してきていないかと気にしていたが、悠紀斗に自分と同族の香りを感じていたさくらは、そんな心配は無用だと感じていた。

接近してくるとしたら、自社に利益をもたらすと確信できた3週間後だろう。

暴君系イケメン・波留斗と違い、悠紀斗は、冷徹主君系イケメンだろう。

さくらの予想通り、マンションで悠紀斗がmirayに接触してくることはなかった。

そもそも、波留斗が悠紀斗にmirayが同じマンションに住んでいることを知らせているかは疑問ではあるが・・・。

そんなこんなで、大きな問題もなく、一週間が過ぎた。

毎晩、20時頃に、波留斗はさくらのマンションに顔を出す。

CMの進捗状況だけでなく、TBU側のゲームとの擦り合わせなどを行うために。

そのついでといっては何だが、毎晩、さくらの作った夕飯を食べていく。

それは、二人にとって穏やかで、かつ仕事に熱中する刺激的な時間だった。
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