宮内君とギクシャクしたまま夏休みを迎えてしまった。別に口喧嘩をしたわけじゃないのに、どうしてこんなに溝が深まってしまったのだろう。

お互いにどこか遠慮するようになって、話しかけられることもなくなって、去年みたいなただのクラスメートに逆戻りしているような、そんな気がしてならなかった。せっかく距離を縮められていたのに。宮内君に対する気持ちが、恋だって気づいたのに。

好きなのに、彼のことが好きなのに、話しかけられない自分が情けない。ごめんの一言くらい言えたら、こんなに悩むことなんてなかったはずで。

でも、これで良かったのかもしれない。そう思っている自分もいた。宮内君には他に好きな人がいるから、私が猛アタックしても意味はない。好きになってほしいなんて、そんな贅沢なことは言わないから、ただ好きでいさせてくれたらそれで十分だった。底辺の私に好かれても、何も嬉しいことなんてないはずだから。

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