果報者
第4章 軌跡

〜崇裕〜

俺が見たあの日の夢は
あの夢の続きは



いつか現実になるんやろうか。



手を繋ぐ2つの影




俺の隣にいるのは
まこで間違いないやんな?






きっとこの先いろんな事が待ってる。



泣いたり笑ったり
当たり前のことは全て奇跡の重なりで



あの日俺がクラスペディアを持って帰らなかったら
仕事がオフにならなかったら
静哉と鉢合わせしなかったら



病院に行かなかったら。



全てのことは
起きなかったやろう。



でも、
奇跡って必然やから。



それと同じで
この先の運命も



この時には
必然に変わってたんやろか。
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